misoraの3周年を記念し馬場ふみかが自ら調香したルームフレグランス。「misora」らしさを表現する香りと、「馬場ふみか」らしさを表現する香りという、二つのテーマを設けて調香を行いました。鎌倉を拠点に、植物から抽出された精油を丁寧に重ね合わせ、香りが生まれるプロセスそのものを大切にするブランド「Lunef」の安藤明日生さん監修の基、作成しました。
好きな香り、記憶に残る香り、そして何気ない会話から生まれた二つの香り。それぞれの想いが形になっていく調香の時間を、対談形式でお届けします。
The Blending Session
Perfumer
植物から取れる香りだけで調香を行なっているので、まずは一つずつ香りを試していただきながら、組み合わせを考えていけたらと思います。
Fumika Baba
すごい。丸ごとレモンですね。レモンを剥いた手の匂いです(笑)。
Perfumer
柑橘系は皮を絞ったままに近い香りがします。それ以外は植物を蒸留するなどして抽出した天然香料を使っています。
Fumika Baba
これは決められないかもしれない(笑)。
Perfumer
組み合わせる種類に決まりはありません。香りを重ねるほど奥行きが生まれ、よりオリジナルな香りになっていきます。
Perfumer
自然の香りはお好きですか?単体で嗅ぐと「少し個性的」と感じる方も多いんです。
Fumika Baba
フェンネル……?知っている香りがします。こちらはマジョラム?マジョラムって何ですか?
Perfumer
マジョラムはハーブの一種です。少し甘さのある香りですね。ハーブ系は料理でいう薬味のような存在で、入っていなくても成立しますが、少し加えるだけでぐっと奥行きが生まれます。反対に柑橘系は最初に印象を決めるトップノートになります。
Fumika Baba
レモングラスの香りは最強ですよね。
Perfumer
そうですね。幸せな気分になりますよね。少し南国を思わせる香りです。こちらのネロリは"天然の精神安定剤"とも呼ばれています。
Fumika Baba
助かりますね(笑)。私が提案したい香りは気持ちが落ち着くようなものがいいなと思いました。misoraを表現した方は柑橘系のような、少しすっきりとした印象がいいのかなと思いました。
Fumika Baba
misoraは下着ブランドなので、一日の始まりに身につけるもの。だから朝に香って、「今日も頑張ろう」と自然にスイッチが入るような香りにしたいです。
反対に私をイメージした香りは、一日の終わりにスイッチをオフにできるような、リラックスできる香りにしたいなと思いました。
Perfumer
ジュニパーベリーですね。ジンの原料にも使われている植物なので、お好きなのかもしれませんね。
Fumika Baba
そういうことか(笑)!
じゃあこれは夜をイメージした香りに使いたいですね。
確かに言われてみればジンの香りがします。それで惹かれたのかも……!
Perfumer
嗅いだことのある香りは、その人の記憶と結びついています。
だから調香は、とてもパーソナルなものなんです。
Perfumer
今回お話を伺っていて感じたのは、「自然に心地よく使える香り」という想いがあるのかなと。
香りが強く残りすぎず、その日の気分によって選べる。
そんな自由さも、このフレグランスの魅力になると思います。
ヒアリングをもとに、一つひとつの香りを重ねながら調香を進めていく。
Fumika Baba
とてもいい香りです。
でも朝の方は、もう少しシンプルでもいいかもしれません。
夜の方は少し複雑な香りでもいいのかな。
Perfumer
こちらはネロリを少し加えてみました。
明るい印象になりましたが、イメージに近いでしょうか?
Fumika Baba
ああ、いいですね。
すんなり入ってくるというか……表現が難しいですね(笑)。
でもmisoraは、こういう香りがイメージに合う気がします。
朝に自然とスイッチが入る感じもします。
Perfumer
夜の香りはいかがですか?
檜葉が少し強いでしょうか?
Fumika Baba
私はこのままの香りがすごく好きです。
鼻元につけて寝たいくらい(笑)。
安眠できそうな気がします。